12月9日、明石市の就労移行支援事業所ハンズ明石様にて、当ステーションの訪問看護事業部長である中村が研修を行いました。テーマは「精神科訪問看護とは?」。ハンズ明石様のスタッフの皆さまに向けて、精神科訪問看護についてわかりやすくお伝えする機会となりました。
研修では以下のポイントをお伝えしました。
1. 精神科訪問看護の支援内容
精神疾患を抱える方々の日常生活のサポートや、症状悪化の予防に向けた支援内容について説明しました。例えば、服薬の管理や生活リズムの整備、またご家族への相談支援など、精神科訪問看護が果たす役割を共有しました。
2. 精神科訪問看護の対象者
利用できるのはどのような方か、またどのような状況のときに精神科訪問看護を活用するべきかをお伝えしました。精神疾患を抱える方だけでなく、そのご家族への支援も重要なポイントとして取り上げました。
3. 利用方法と料金について
精神科訪問看護の利用を検討されている方にとって、具体的な申し込み方法や費用面の説明は重要です。研修では、制度を活用することで費用負担が軽減される仕組みや、どのような手続きが必要かを解説しました。
4. クライシス・プランの活用
ハピネス訪問看護ステーションが積極的に取り入れている「クライシス・プラン」の概要もご紹介しました。これは、利用者様が症状の悪化を防ぐためにあらかじめ作成する計画で、危機時の対処法や連絡先を明確にしておくものです。このプランを活用することで、ご利用者とそのご家族が安心して日常生活を送れるよう支援しています。
研修では、精神科訪問看護と就労移行支援の連携がどのようにご利用者の生活や社会復帰をサポートするかについても具体例を挙げながらお伝えしました。たとえば、訪問看護で生活面のサポートをしつつ、就労移行支援が就職活動や職場定着をサポートすることで、ご利用者がよりスムーズに社会参加できるケースがあります。連携の重要性を再認識する機会となりました。
ハンズ明石のスタッフの皆さまからは「精神科訪問看護の具体的な内容を知ることができた」「クライシス・プランの有効性を理解できた」などの感想をいただきました。また、「今後ご利用者への支援に役立てたい」という前向きなコメントもあり、私たちとしても非常に嬉しく感じています。
精神科訪問看護は、ご利用者が地域で安心して暮らし続けるための重要な支援です。そして、就労移行支援事業所との連携は、ご利用者の自立や社会復帰を実現するために欠かせないと考えています。今回の研修が、こうした連携をさらに深めるきっかけとなることを願っています。
今後もハピネス訪問看護ステーションでは、地域の支援機関と積極的に連携し、ご利用者とそのご家族の支援に全力を尽くしてまいります。精神科訪問看護についてもっと知りたい方や、研修のご依頼がある場合は、ぜひお気軽にお問い合わせください。