神戸市を拠点とするハピネス訪問看護ステーションは、本日2月17日、垂水区自立支援協議会「在宅生活を支えるプロジェクト」にて、アーチ訪問看護ステーション神戸の皆さまと共に、精神科訪問看護に関する勉強会を開催しました。

◎垂水区自立支援協議会「在宅生活を支えるプロジェクト」とは?

「在宅生活を支えるプロジェクト」は、地域で暮らす障害のある方々を支援するための協議会であり、相談支援専門員、薬剤師、訪問看護師、障がい者グループホームのスタッフ、訪問診療クリニックのスタッフなど、多職種が連携して支援の質を向上させることを目的としています。

今回の勉強会には、医療福祉に携わる多数の専門職の方々が参加され、精神科訪問看護の役割や支援内容、一般的な訪問看護との違いについて学んでいただく機会となりました。

◎精神科訪問看護とは?一般的な訪問看護との違い

精神科訪問看護は、精神疾患を抱える方が地域で安心して生活できるように支援するサービスです。一般的な訪問看護が身体的なケアを中心とするのに対し、精神科訪問看護は、精神的・社会的なサポートを重視します。

特に近年では、精神疾患を抱える方が自らの生活を主体的に組み立て、必要な支援を受けられるようにするためのツール「クライシス・プラン(CP-J)」が注目されています。

◎クライシス・プラン(CP-J)とは?

クライシス・プラン(CP-J)は、精神疾患を抱える方が「調子が悪くなったときにどのような対応をすればよいのか」をあらかじめ計画し、本人・支援者・家族が共通認識を持つためのツールです。

今回の勉強会では、クライシス・プランの概要や活用方法についても紹介しました。Cクライシス・プランを活用することで、本人の意思を尊重しながら早期対応が可能となり、入院の予防や生活の安定につながるというメリットがあります。

◎参加者の反応と多職種連携の重要性

勉強会では、「精神科訪問看護の支援内容について詳しく知ることができた」「クライシス・プランを実際の支援に取り入れたい」といった前向きなご意見をいただきました。また、参加者の皆さまから精神科訪問看護の対象者や支援の具体例について多くの質問が寄せられ、関心の高さが伺えました。

精神科訪問看護は、訪問看護師だけで完結するものではなく、相談支援専門員、医師、薬剤師、介護職など多職種との連携が欠かせません。今回の勉強会を通じて、多職種の皆さまと顔の見える関係を築き、よりスムーズな支援体制を構築することの重要性を改めて実感しました。

◎アーチ訪問看護ステーション神戸様との共同発表

今回の勉強会では、アーチ訪問看護ステーション神戸の皆さまと共同で発表を行いました。同じ精神科訪問看護を行う事業所として、普段の支援の取り組みや課題を共有し合うことで、相互理解を深める良い機会となりました

精神科訪問看護の現場では、事業所間の連携も重要です。他の訪問看護ステーションと協力しながら、地域全体で支援の質を高めることが、利用者さんの安心・安全につながると考えています。

◎ハピネス訪問看護ステーションの今後の取り組み

ハピネス訪問看護ステーションは、今後も地域の多職種との連携を深め、精神科訪問看護の役割を広く知っていただくための勉強会や情報発信を継続していきます。

また、クライシス・プラン(CP-J)の活用をさらに推進し、利用者の皆さまが自立した生活を送れるようにサポートしてまいります。