本日、ハピネス訪問看護ステーションでは、スタッフのメンタルヘルスを支えるための研修を実施しました。今回のテーマは「看護師のWell-being」。私たちが提供する看護ケアの質をさらに向上させるためには、看護師自身の心と体の健康が不可欠であるという視点に立ち、このテーマについて深く学ぶ機会となりました。
研修の講師としてお迎えしたのは、東京都にある「zen place訪問看護ステーション新宿」の管理者である日高様です。日高様は、看護師のWell-beingの重要性について熱心に取り組んでおり、その活動を通じて多くの看護師の意識を高めてきた方。今回の研修では、日高様から具体的な事例や理論に基づいた貴重なお話を伺うことができました。
◎Well-beingが看護師に必要な理由
研修の中で、日高様は「なぜ看護師にWell-beingが必要なのか」という問いを投げかけ、わかりやすく説明してくださいました。看護師という仕事は、患者様/ご利用者様やご家族と深く向き合い、心身に寄り添う職業であり、その分、ストレスや疲労が蓄積しやすいものです。そのため、自己管理を怠ると燃え尽き症候群や体調不良に陥るリスクが高まります。こうした状況では、良質なケアを提供することは難しく、結果的に患者様/ご利用者様への影響も大きくなってしまいます。
日高様は、「良い看護ケアを提供するためには、自分自身の心身の安定が必要不可欠」と強調されました。Well-beingとは単に健康であることだけを意味するのではなく、心身が充実し、やりがいを感じながら仕事に取り組むことを指します。日々の忙しさの中で、自分のことを後回しにしがちな看護師だからこそ、自分自身を大切にする時間を意識的に作る必要があるのです。
◎zen place訪問看護ステーションの取り組み
研修では、日高様が管理者を務める「zen place訪問看護ステーション」での取り組みについても紹介されました。特に印象的だったのは、スタッフ一人ひとりが主体的に自分のWell-beingを追求できるようなサポート体制が整えられている点です。
具体的には、スタッフ間でコミュニケーションを取りやすい環境を意識的に設けたり、休みを取りやすい雰囲気づくり、外部の研修への参加を推奨するなど、働く環境をより良くするための多様な取り組みが行われているそうです。また、心身を整えるためのヨガやピラティスといったプログラムを勤務時間内に受講することができます。こうした取り組みによって、スタッフみんなが前向きに業務に取り組める環境が築かれているとのことでした。
◎ハピネス訪問看護ステーションでの応用
今回の研修を通じて、私たちもまた、Well-beingの概念を深く理解し、ハピネス訪問看護ステーションでどのように実践していくべきかを考える良いきっかけを得ることができました。特に、「スタッフの声を積極的に反映させる環境作り」や「心身の健康をサポートするための具体的なアクション」に関して、zen place訪問看護ステーションの事例を参考にしながら、自分たちに合った形で取り入れていきたいと考えています。
今後は、定期的なストレスチェックやメンタルヘルスに関する研修の実施に加え、スタッフ同士が気軽に相談できる環境を意識的に作っていきたいと考えています。また、身体を整えるための運動やリラクゼーションのプログラムを取り入れ、スタッフ一人ひとりがより健康でいられる環境を整えたいと思います。
◎研修を終えて
今回の研修を終え、参加したスタッフからは「自分の健康にもっと意識を向けたいと思った」「Well-beingの重要性を改めて実感した」という声が多く聞かれました。自分自身が心身ともに充実した状態でなければ、ご利用者に本当の意味で良いケアを提供することは難しいと気づく良い機会となったようです。
ハピネス訪問看護ステーションでは、ご利用者に対して最善のケアを提供するためにも、働くスタッフがWell-beingを実現できるような環境作りをこれからも積極的に進めていきます。この取り組みが、スタッフ一人ひとりのやりがいや幸福感の向上につながり、それがご利用者やご家族への良質なケアへと還元されると信じています。