ハピネス訪問看護ステーションは週に一度スタッフみんなが集まり勉強会を行っています。本日はGAF(Global Assessment of Functioning)尺度に関する勉強会を行いました。

GAF尺度は、精神科や臨床心理の分野で使われる機能評価の指標で、個人の社会的、職業的、心理的な適応能力を数値化するもの。この尺度は、0から100までの範囲で示され、数値が高いほど生活上の機能が良好であることを意味します。以下、主なスコアの目安をご紹介します。

91~100:日常生活や仕事に問題がなく、非常に高い機能を発揮している。

81~90:一時的なストレスに対する症状があるものの、一般的には良好な生活を送れている。

71~80:一過性の症状や軽度の困難があるが、全体として機能は良好。

61~70:軽度の症状(不安や気分変動など)や社会・職場での軽い困難が見られる。

51~60:中等度の症状(睡眠障害、パニック発作など)や社会的・職業的な問題が明確にある。

41~50:深刻な症状や、友人との関係や仕事に著しい問題が見られる。

31~40:現実的な判断や思考に支障があり、日常生活に大きな問題を抱えている。

21~30:行動や判断が著しく制限され、現実との接触に大きな問題がある。

1~20:自傷行為や他者への危険行為があり、ほとんど正常な機能が発揮できない。

GAF尺度は、患者・ご利用者の治療や経過観察の指標として用いられ、数値の変動から治療効果や生活機能の改善を測ることができます。ただし、主観的な評価が入る可能性もあるため、信頼性を確保するために多角的なアプローチが必要とされています。

ハピネス訪問看護ステーションは、精神科に特化した訪問看護ステーションとしてGAFを正しく評価し、ご利用者に適切な支援を提供できる体制づくりに努めていきます。