ハピネス訪問看護ステーションは、神戸市を拠点とする精神科に特化した訪問看護ステーションです。当ステーションでは、クライシス・プラン(CP-J)を積極的に活用し、利用者さんが自律性の回復を通してその人らしい生活ができるよう支援しています。また、効果的な地域連携を図るために、利用者さんへの支援にとどまらず、地域の支援者さんにもクライシス・プランについて知っていただく活動を行っています。

その一環として、2025年3月11日、就労移行支援ハンズ様が主催する勉強会に当ステーションの中村が登壇し、クライシス・プランのワークショップを行いました。今回の勉強会には、就労移行支援ハンズのスタッフの皆さまをはじめ、相談支援事業所や行政関係者など、多くの地域の支援者さんが参加してくださいました。会場には約20名の支援者さんが集まり、クライシス・プランに対する関心の高さが感じられる会となりました。

▶︎クライシス・プランとは

クライシス・プラン(CP-J)は、精神疾患を有する方が精神的に不調となった際に、自分自身や支援者が適切に対応できるようにするための計画です。事前に「どのような状態になると危機的な状況か」「その際にどのような支援が必要か」「誰に連絡すればよいか」といった内容をまとめておくことで、万が一危機的な状況に陥った際にも慌てず対応できるようになります。クライシス・プランを持つことで、利用者さんが自分自身の状態を理解し、支援者と連携しながら適切に対応できるようになることが期待されています。

▶︎勉強会の内容

ワークショップは3~4人のグループに分かれて行われました。支援者同士がコミュニケーションを取りながら「自分自身のクライシス・プラン」を作成していく内容で、自己開示を促す工夫が施されていました。

自分自身のクライシス・プランを作成することで、支援者自身が「自分の精神的に不調な状態や、それにどう対処すればよいか」を理解するとともに、クライシス・プランを利用者さんに作成してもらう際のポイントや注意点も体感できる内容となっていました。

支援者同士でお互いのプランを見せ合いながら意見交換を行うことで、初対面の参加者同士でも自然と会話が弾み、会場内は和やかな雰囲気に包まれていました。「自分自身の経験を共有しながら、他の支援者と考えを深めることができた」「実際に自分で作成することで、クライシス・プランの重要性を実感できた」といった声が多く聞かれました。

また、支援者自身がクライシス・プランを理解することで、今後の支援現場での活用につながることが期待されています。実際に「クライシス・プランを他のスタッフにも広めたい」「利用者さんへの支援にすぐに取り入れたい」といった前向きな意見も多く寄せられました。

▶︎地域連携の強化につながる

今回の勉強会を通じて、クライシス・プランが支援者間の新たなつながりを生むきっかけとなったことも大きな成果です。支援者同士での理解を深め、同じ目線でクライシス・プランに取り組むことで、今後の地域連携や支援体制の強化につながることが期待されます。

ハピネス訪問看護ステーションでは、利用者さんへの支援に加えて、地域の支援者の皆さまにもクライシス・プランを理解し、活用していただくことで、より包括的な支援体制を築いていきたいと考えています。

▶︎今後の展望

クライシス・プランについて理解を深める最も効果的な方法は、支援者自身が自分のクライシス・プランを作成し、それを活用することです。ハピネス訪問看護ステーションでは、今後も地域の支援者に向けたクライシス・プランの普及活動を継続し、地域全体で支援力を高めていきます。

引き続き、ハピネス訪問看護ステーションはクライシス・プランを軸にした支援を通じて、利用者さんが安心して自立した生活を送れるよう支えてまいります。