ハピネス訪問看護ステーションは、神戸市を拠点とする精神科に特化した訪問看護ステーション。当ステーションでは、クライシス・プラン(CP-J)を積極的に活用し、利用者さんの意思決定や権利擁護を守るとともに、地域の多職種との連携を深めるツールとしてもクライシス・プランを活用しています。

このたび、連携を深めている堺市にある「そらら訪問看護ステーション」様にお招きいただき「多職種連携を深めよう」というテーマで研修会を開催させていただきました。

研修会には、近隣の訪問看護ステーションのスタッフの皆様をはじめ、薬剤師や相談支援専門員など、地域で支援に携わる多くの方々にご参加いただきました。

研修では、まず精神科に特化した訪問看護ステーションが、なぜ地域の多職種との連携を深める必要があるのかについてお伝えしました。精神科領域では、利用者さんの生活全般にわたる支援が必要であり、医療だけでなく福祉や行政との連携が非常に重要です。多職種がそれぞれの専門性を活かしながら連携することで、利用者さんにより安心できる支援体制を提供することが可能になります。

そのうえで、連携を実際に深めるための方法の一例として、当ステーションが実践しているクライシス・プランの活用についてご紹介しました。クライシス・プランは、利用者さんご本人が精神的な不調を予防し、またその際に必要な支援を具体的に記載するものです。このプランを多職種で共有することで、いざというときの対応がスムーズになり、支援者同士の信頼関係や連携も自然と深まっていきます。

ハピネス訪問看護ステーションでは、今後もクライシス・プランを軸に、多職種との連携をさらに推進し、地域の中で安心して暮らせる支援体制づくりに貢献してまいります。