ハピネス訪問看護ステーションは、精神科に特化した訪問看護ステーションです。今回のブログでは、ハピネス訪問看護ステーションが行っている精神科訪問看護とはどのようなサービスなのかを解説していきたいと思います。

精神科訪問看護とは、精神疾患を持った方が地域でその人らしい生活を継続できるよう、ご利用者とご家族のリカバリーを支援する医療サービスです。看護師や作業療法士がご利用者のご自宅に訪問し、身体疾患も含めた心身両面の疾患の予防や早期発見、回復に向けて治療的な関わりを持ちます。

地域でその人らしい生活を継続できるよう支援するという点は一般的な訪問看護と共通する部分です。精神科訪問看護の最も特徴的な部分としては「ご利用者とご家族のリカバリーを支援するサービス」という点が挙げられると考えられます。では、リカバリーを支援するとは、どのようなことでしょうか?

そもそも、看護におけるリカバリーとはなんでしょう?看護におけるリカバリーは、疾患や障害によって様々な制限を抱える人が、それらを受け入れ乗り越え、希望や目標を持って自身の生活の質を上げていくこと、とされています。決して疾患や障害によって生じる症状を無くすために支援するのではなく、症状を持ちながらも、その方ご自身がQOLを高められるようアプローチするのが看護の役割となります。支援をしていく上で大切なのは、ご利用者を尊敬しその人らしい生き方を尊重すること、そして、ご利用者をご利用者として見るのではなく、自分と同じ対等な「人」として捉えることだと思います。

精神科訪問看護におけるリカバリーにおいては、精神疾患によって引き起こされる精神症状(幻覚・幻聴、妄想、抑うつ気分、躁状態等)との上手な付き合い方をご利用者が気付き、そのコーピング方法を確立できるよう看護師や作業療法士がアプローチしていくことが大切になります。

つまり、ご利用者が現在よりも自立した生活を営めるよう看護師や作業療法士が支援することが、精神科訪問看護における重要な考え方となります。ハピネス訪問看護ステーションは自立を促す支援に力を入れており、毎週スタッフが全員参加するカンファレンスを行い、適正な支援の内容や訪問回数等について話し合いが開催されています。