ハピネス訪問看護ステーションでは、週に一度カンファレンスを開催し、ご利用者の適正な訪問回数に関して話し合いが行われています。
精神科訪問看護において、特に過剰な訪問はご利用者や地域の精神保健福祉支援体制にとって以下のような問題を引き起こす可能性があります。


1. ご利用者の自立性の低下

過剰な訪問はご利用者が精神科訪問看護に依存する原因となります。必要以上に支援を行ってしまうことで、日常生活における問題解決を自分自身で行う機会が減り、自立が阻害されることがあります。

2. 精神的負担の増加

訪問が頻繁すぎると、ご利用者が「常に監視されている」と感じてストレスを抱える場合があります。これによって訪問看護師との関係がぎくしゃくすることや、精神的な負担が増える恐れがあります。

3. 訪問看護ステーションの社会資源の偏り

過剰な訪問は、一部の方に対する資源の集中を招き、他の精神疾患を有する方へのサービス提供が不十分になる場合があります。結果として、地域全体で必要な支援を提供するバランスが崩れる可能性があります。

4. 医療費や介護費用の負担増加

過剰な訪問によって、医療保険や介護保険の費用が増加し、ご利用者本人や保険制度全体に経済的な負担を強いることがあります。このような無駄な費用は、持続可能な医療提供体制を損ねるリスクがあります。

5. 治療や支援の質の低下

頻繁な訪問によりご利用者が「自分で考えて行動する」機会を失い、受け身になりがちです。また、訪問がルーティン化することで、訪問看護師側も支援の目的や内容が曖昧になるリスクがあります。


過剰な訪問を防ぐための対応
個別性の評価:ご利用者の状態に応じて適切な訪問頻度を設定します。安定している場合は訪問を減らし、必要なときに増やす柔軟な対応が重要です。
多職種連携:医師や相談支援専門員等の関係機関の支援者と連携し、訪問の目的や必要性を定期的に見直します。
訪問の質の向上:訪問頻度を減らしても内容を充実させることで、必要な支援を効果的に行えます。

ハピネス訪問看護ステーションは、過剰な訪問を避け適切なサービスを提供することを大切に考えており、ご利用者の自立を促進する支援を目指しています。