ハピネス訪問看護ステーションでは、精神科訪問看護を通じて、地域の皆様が安心して暮らせる社会を目指し、日々支援活動を行っています。今回は、当ステーションが力を入れている「クライシス・プラン(CP-J)」の活用と、それを通じた地域連携への取り組みについてご紹介します。

クライシス・プラン(CP-J)とは?

クライシス・プラン(CP-J)は、ご利用者が精神的な危機的状況に陥った際に、自分自身や支援者が適切に対処できるよう、事前に作成する計画書です。

このプランには、ご利用者が「どのような状況で危機に陥りやすいか」「その際に有効な対応方法」「回復のために必要なサポート」「危機的状況の際の希望」などが具体的に記載されます。ご利用者が自分の特性を把握し、支援者と情報を共有することで、危機的状況の予防や迅速な対応が可能になります。

ハピネス訪問看護ステーションでは、クライシス・プランを活用することで、ご利用者の自立を促し、安心して社会参加できる環境づくりを支援しています。

クライシス・プランの共有と活用

クライシス・プラン(CP-J)は、ご利用者本人だけでなく、家族や支援者、職場など、ご利用者を取り巻く環境全体で共有することで、その効果を最大化することができます。そのため、ハピネスでは、以下のような取り組みを行っています:

1. 家族との共有

ご利用者が危機的状況に陥った際、最も近くでサポートをするのはご家族です。家族がクライシス・プランを理解し、活用できるよう、定期的に面談や説明会を実施しています。これにより、家族も適切な対応を行えるようになります。

2. 職場との連携

就労定着を目指すご利用者に対しては、職場ともクライシス・プランを共有し、万が一の際に職場がスムーズに対応できる体制づくりを支援しています。これにより、ご利用者が安心して働ける環境を整えることができます。

3. 関係機関との協力

地域の医療機関や福祉施設、学校等ともクライシス・プランを共有し、連携を強化することで、危機的状況に迅速に対応できる地域ネットワークを構築しています。

地域への普及活動

クライシス・プラン(CP-J)の普及には、地域全体の理解が欠かせません。そのため、ハピネスでは以下の活動を通じて、地域の皆様にクライシス・プランの重要性を伝えています。

1. 研修会や勉強会の開催

地域の医療・福祉関係者、住民を対象に、クライシス・プランの作成方法や活用事例について学べる研修会を定期的に開催しています。これにより、関係機関全体のスキル向上を図っています。

2. オンライン情報発信

当ステーションのブログやSNSを通じて、クライシス・プランに関する情報や実際の活用事例を発信しています。これにより、より多くの方々に関心を持っていただけるよう努めています。

今後の展望

ハピネス訪問看護ステーションは、今後もクライシス・プラン(CP-J)の活用を中心に、地域の連携をさらに深めていくことを目指します。ご利用者一人ひとりが自分らしい生活を送り、地域の中で安心して暮らせる社会の実現に向けて、私たちも引き続き全力で取り組んでまいります。

また、クライシス・プランの新しい活用方法や事例について、積極的に情報を発信していきます。ぜひ、ハピネス訪問看護ステーションのブログやSNSをチェックしてみてください。今後も「ハピネス訪問看護ステーション」は、地域の皆様と共に歩む存在であり続けたいと思います。