神戸市を拠点とする精神科に特化したハピネス訪問看護ステーションは、クライシス・プラン(CP-J) を積極的に活用した自立を促す支援に力を入れています。ハピネスでは週に一度、スタッフ全員でクライシス・プランに関するカンファレンスを行っています。今回の記事では、その取り組みについてお伝えしていこうと思います。

◎クライシス・プランとは?
精神的な不調や危機的状況に備え、本人が望む対応や支援方法を事前に決めておくのが「クライシス・プラン(CP-J)」です。クライシス・プランを作成し、本人と支援者が共有することで、不調の際にも適切な対応をとることが可能になります。精神科訪問看護の現場では、利用者さんが安心して生活できるよう、このクライシス・プランを活用することが非常に重要です。
◎ハピネス訪問看護ステーションのクライシス・プラン活用法
ハピネス訪問看護ステーションでは、積極的にクライシス・プランを活用し、利用者さんの自立を促す支援に力を入れています。特に、週に一度のカンファレンスを通じて、以下の取り組みを行っています。
1. クライシス・プランの導入対象者の検討
毎週のカンファレンスでは、クライシス・プランの導入が望ましい利用者さんをピックアップし、作成の必要性や進め方について話し合います。新たに訪問を開始した方や、最近状態が不安定な方など、個別の状況に応じた対応を検討します。
2. 活用状況の共有と見直し
すでにクライシス・プランを作成している利用者さんの活用状況についても、スタッフ間で情報を共有します。「どのように活用できたか」「改善点はあるか」などを議論し、必要に応じてプランの見直しを行います。これにより、利用者さんがより安心して活用できるプラン作りを目指します。
3. クライシス・プランに関する勉強会と演習
スタッフのスキル向上のため、クライシス・プランに関する勉強会や演習も定期的に実施しています。実際の事例をもとにしたロールプレイや、さまざまな事例を参考にすることで、より実践的な知識を身につけます。
4. スタッフ自身のクライシス・プラン作成
ハピネス訪問看護ステーションの特徴として、スタッフ全員が自身のクライシス・プランを作成している点が挙げられます。これにより、スタッフ自身がクライシス・プランの重要性を理解し、利用者さんに寄り添った支援ができるようになります。また、定期的に自身のクライシス・プランを見直し、実際に役立つ内容となっているかを確認します。

◎クライシス・プラン導入のメリット
クライシス・プランを導入することで、利用者さんや支援者にとって多くのメリットがあります。
- 利用者さん自身が精神的な不調や危機の際の対処法を事前に整理できる
- 支援者と共有することで、緊急時にスムーズな対応が可能になる
- 再発予防や生活の安定につながる
- 支援者の負担軽減にも寄与する
これらのメリットを最大限に活かすため、ハピネス訪問看護ステーションではクライシス・プランの積極的な活用を続けています。
◎まとめ
クライシス・プランは、精神科訪問看護において重要な役割を果たします。ハピネス訪問看護ステーションでは、週に一度のカンファレンスやスタッフ全員の取り組みを通じて、より良い支援体制を構築しています。
精神科訪問看護におけるクライシス・プランの活用について知りたい方は、ぜひハピネス訪問看護ステーションまでお問い合わせください。
