2025年2月27日、ハピネス訪問看護ステーションの中村が、就労移行支援ウェルビー三宮中央センター様にて、通所されている利用者の皆様に向けた精神科訪問看護に関する勉強会を行いました。

本勉強会では、精神科訪問看護の支援内容や対象となる方、ハピネス訪問看護ステーションの就労支援の特徴、そして関係機関との連携について説明しました。特に、就労を目指す方に向けた支援として、当ステーションが積極的に活用しているクライシス・プラン(CP-J)について詳しくお話ししました。

◎精神科訪問看護とは?

精神科訪問看護は、精神疾患を抱える方が地域で安心して生活し、目標を持って過ごせるようサポートするサービスです。

医師の指示のもと、訪問看護師が自宅やグループホームなどに訪問し、以下のような支援を行います。

• 規則的な服薬を継続するための支援や健康状態の確認

• 生活リズムの安定化のためのサポート

• 対人関係のサポート

• ストレスマネジメントの支援

• 就労・社会復帰に向けた支援

今回の勉強会では、特に就労支援における精神科訪問看護の役割についてお伝えしました。

◎ハピネス訪問看護ステーションの就労支援の特徴

ハピネス訪問看護ステーションでは、「働きたい」という想いを持つ方を応援するための支援を行っています。

1. 生活リズムの安定化

働くためには、決まった時間に起きる・食事をとる・夜にしっかり休むといった生活リズムを整えることが重要です。精神科訪問看護では、利用者さんが安定した生活を送れるようサポートします。

2. ストレス対処法の習得

仕事を続けていく中で、ストレスや不安を感じる場面は少なくありません。そのため、自身に合ったストレス対処法を見つけ、実践できるよう支援しています。

3. 関係機関との連携

就労移行支援事業所や就労継続支援事業所、ハローワーク、企業の人事担当者、医療機関などと連携し、利用者さんがスムーズに就職し、定着できるようサポートします。

特に、当ステーションではクライシス・プラン(CP-J)の活用を重視しています。

◎クライシス・プランの活用

クライシス・プランは、「自分が調子を崩したとき、どのように対処すればよいか」を事前に整理しておくプランです。

これを作成しておくことで、体調が悪くなったときに適切な対処がしやすくなり、就労の継続にもつながります

◎クライシス・プランの具体的な内容

1. 自分が調子を崩しやすいサイン(例:眠れない、食欲がない、人と話すのがしんどい など)

2. 調子が悪くなったときの対処法(例:深呼吸をする、好きな音楽を聴く、早めに休む など)

3. 周囲にお願いしたいこと(例:「仕事を少しセーブしたい」「電話で話を聞いてほしい」など)

4. 緊急時の連絡先(例:主治医、訪問看護師、相談支援専門員、家族 など)

このように、あらかじめ自分の対処法を決めておくことで、いざというときに冷静に対応できます。

◎精神科訪問看護は就労定着のサポートのひとつ

精神科訪問看護は、「働きたい」という気持ちを大切にしながら、その人に合った形で就労を支援するサービスの一つでもあります。

実際に、精神科訪問看護を利用しながら就労を継続している方も多くいます。特に、クライシス・プランを活用することで、体調管理がしやすくなり、仕事を続けやすくなるというメリットがあります。

私たちは、利用者さんが「自分らしく働くこと」を実現できるよう、今後も支援を続けていきます。

◎まとめ

今回の勉強会では、精神科訪問看護の役割や、就労を目指す方への支援内容についてお伝えしました。

・精神科訪問看護は、生活リズムの調整やストレス対処など、就労をサポートする役割を担う

・ハピネス訪問看護ステーションでは、関係機関と連携しながら就労支援を行っている

クライシス・プランを活用することで、体調を管理しながら働き続けることができる

「働きたいけれど、不安がある」という方も、精神科訪問看護を活用することで、安心して就労に向かうことができます。

今後もハピネス訪問看護ステーションは、皆様の「働きたい」を応援していきます!