神戸市を拠点とする精神科に特化したハピネス訪問看護ステーションでは、精神科訪問看護に関する正しい情報を提供することを大切にしています。精神科訪問看護を利用することで、精神的な不調を抱える方が自宅で安心して生活できるよう支援するとともに、社会参加や就労を目指す方へのサポートを積極的に行っています。
この度、神戸市中央区にある就労移行支援事業所JOTサポート神戸様にて、当ステーションの看護師・中村が、通所されているご利用者の皆さまに向けて精神科訪問看護に関する勉強会を開催いたしました。JOTサポート神戸様は、精神的な課題を抱える方が就労を目指すためのサポートを行っている事業所であり、今回の勉強会は、精神科訪問看護が就労に向けたサポートとしてどのように役立つのかを理解していただくために実施しました。

▶︎精神科訪問看護とは?
勉強会では、まず精神科訪問看護の基本的な内容について説明しました。精神科訪問看護は、精神疾患を抱える方が自宅で安心して生活を続けるために、看護師や作業療法士が定期的に自宅を訪問し、専門的な知識を活かして生活の支援を行うサービスです。また、精神科訪問看護は保険が適用されるため、費用面でも利用しやすい仕組みとなっています。訪問回数や訪問時間は、ご利用者の状態やニーズに応じて柔軟に調整できるため、無理なくサポートを受けることが可能です。
▶︎ハピネス訪問看護ステーションでのクライシス・プラン(CP-J)の活用
勉強会では、ハピネス訪問看護ステーションが積極的に活用している「クライシス・プラン(CP-J)」についても詳しく紹介しました。クライシス・プランは、ご利用者が精神的に不安定になった際にどのように対処すれば良いかを事前にまとめた計画書です。
CP-Jには、
• 不調のサイン(早期兆候)の把握
• その際に取るべき対応方法
• 支援者や家族への連絡方法
• どのような対応を望んでいるか
などを具体的に記載します。クライシス・プランを事前に作成しておくことで、精神的に不安定になった際に冷静かつ的確に対応できるため、症状の悪化を防ぐ効果があります。特に、就労を目指す方にとっては、不調時の対応を明確にしておくことで、職場や就労支援施設での混乱を防ぎ、安定した就労を継続しやすくなります。

▶︎勉強会での参加者の反応
勉強会には多くの利用者さんが参加してくださり、精神科訪問看護について熱心に耳を傾けてくださいました。参加者の皆さまからは、
• 「精神科訪問看護は週に何回利用できるのか?」
• 「費用はどのくらいかかるのか?」
• 「クライシス・プランは具体的にどうやって作るのか?」
といった具体的な質問が多く寄せられました。利用者様からは「とても分かりやすかった」「精神科訪問看護が就労に役立つことが分かった」といった感想をいただきました。

▶︎今後の展望
ハピネス訪問看護ステーションでは、今後もJOTサポート神戸様をはじめとする就労移行支援事業所との連携を強化し、精神的な不調を抱える方が安心して就労に取り組めるようサポートしてまいります。精神科訪問看護は、単なる医療ケアにとどまらず、利用者が自分らしく社会に参加できるよう支える役割を果たしています。
ハピネス訪問看護ステーションは、利用者一人ひとりの目標に寄り添いながら、最適なサポートを提供してまいります。今後も精神科訪問看護に関する情報を積極的に発信し、地域社会に貢献してまいります。
